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(二人)答えはいつも(あたし)(彼女)の本に・・・ (ルーシー)何ででしょう 貴女を選んだ私だわ (夫人)疲れてる? お部屋で休んで いけばいいでしょ You ll call me 呼び捨てなきゃあつまらないの (ルーシー)I don t say! そんなこととてもいえません 呼び捨てなんて (夫人)友達でしょでしょ 呼んでほしいの なじるみたいに (ルーシー)スカーレットッ!(レットッ!)←エコー (夫人)とてもいいわよ!お茶でもいかが? (ルーシー)大統領はお昼寝。 これってチャンスかしら? (夫人)彼って身軽なの どんな地面どんな床も音がしない sexy・・・ (ずっと私のターン!) もどれない とこまでイかなきゃつまんない もうとまらない お顔をいじって 見てもいいでしょ I love you 夫だけじゃつまらないの You ll sit me! 感じるまま 感じることだけを しましょ 圧迫でしょでしょ! ステキなお尻 わたし踏んづけて 早くギュッて 圧迫してほしいの いいでしょ?座って 一緒に「圧迫祭り」ッ! どこまでも激しく アタシを踏んでよ もっと強くはやく呼吸止まるぐらい もっと乗って・・・ (夫人)ルーシー?ここで何をしているの? (ルーシー)ばれた!あたしの夫に責任が (夫人)大丈夫?とてもおびえてる だけど貴女その顔ぶち抜いてやるわッ! 裏切りでしょでしょッ!! だましてたのね このあばずれがァァーーッ! 愛があるから信じてたのに 思い知らせるわ 復讐でしょ復讐なんでしょッ! 乳房をともに弾丸で削りとってやるわ このクソ女(アマ)がァァーッ! 処刑は甘すぎる どこまでも生かして このゴム犬たちに 貴女まずは足を出してもらう 直に 食わせてあげるわ (ルーシー)においは近くに・・・ (夫人)クソ女(アマ)・・・・ 原曲【平野綾/涼宮ハルヒの憂鬱「冒険でしょでしょ?」】 元動画URL【http //www.nicovideo.jp/watch/sm1169603】
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平民大学圧迫事件 (イ)山川警視謝罪文 (ロ)謝罪理由の詳細 (ハ)紳士協約の内容 (ニ)貸席拒絶に対する損害賠償請求訴訟 <山崎今朝弥著、弁護士大安売に収録>
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くるしいよせつないよあいたいよ【登録タグ maxvess8 く 初音ミク 曲】 作詞:maxvess8 作曲:maxvess8 調声:maxvess8 唄:初音ミク 曲紹介 歌詞 嘘はつきたくはないと 君に話してた 確かに嘘はなかった 自分の気持ち以外は なぜこうなったのか あの日の君の 言葉の意味を 僕はまだ探してる 苦しいよ切ないよ会いたいよ でももう会うこともないんだろう こうしてこの気持ちもいつの日か忘れていくのかな 悲しいよ泣きたいよ死にたいよ けどそんなわけにはいかないよ こうしてまたひとつ大人になる もう十分なはずなのに ちまたでよく流れているラブソングなんてさ 僕には関係ないと あざ笑っていたのに やさしさだけじゃ 守れなかった 気持ちだけじゃ つなげない心は さびしいよ愛しいよ戻りたいよ でも戻れるわけがないだろう こうして同じ過ちをまた 繰り返す愚か者 君が描く未来図の中には もう僕はいないけれど どうか忘れないでいて欲しい 苦しいよ切ないよ会いたいよ でももう会うこともないんだよね だからこれでもうおしまいさ さあ前に進もうか 悲しいよ泣きたいよ死にたいよ けどあきらめるしかないんだよ いい思い出をありがとう どうか幸せになれ 最後の強がりさ コメント うわ泣ける...今の私と重ねてしまう... -- 一匹狼という名のぼっち (2016-09-28 03 00 48) 私のことみたいじゃん!わあん(涙) -- minya (2016-09-28 12 56 17) ますます恋なんてしたくないと思った。。昔の俺みたいw -- 櫻宮 (2016-09-28 14 59 19) めちゃくちゃ泣けますね…。まだこんな風に前に進んでいけないな。 -- みかみん (2018-05-11 21 29 59) 悲しい(´;Д;`) -- 椿 (2018-06-09 22 04 12) 名前 コメント
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私の苦しいので聞いてください 文章の元ネタは「かまいたちの夜2」のバグ。
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(前略)クラウゼ(後略)のスペルカード。 圧迫強くおしつけること。 武力や権力などで押さえつけること。威圧。 ゾーン(zone)地帯。区域。 プレッシャー(pressure)圧力。 弾幕・技 圧迫「ゾーンプレッシャー」 登場 鏈縁无現里圧迫「ゾーンプレッシャー」(6面 Easy/Normal)
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争議圧迫と無産階級 -瀆職警官は何故起訴されなんだか- 山崎今朝彌 一、瀆職警官不起訴 で、阿然天下を驚倒せしめた検事局の南千住署高等主任今泉某の不起訴理由と云へば『日紡の争議は四週間にわたつたが当時警察では毎日約五十名の警官を派して取締に任じてゐた、最近会社では取締巡査に二十銭弁当を出してゐたが一々出すのが面倒だといふので、弁当付一週間五百円と見なし数回に二千円を支出したものである、かかる場合会社が弁当を出すといふのは丁度出火等の場合握飯を出すと何等異るところのない、いはば日本伝統の淳風美俗ともいふべきである、法律的に見ても会社が弁当を出したのは何等警官を買収するといふ様な、贈賄の意味のないものであるから右の事実を直ちに贈収賄を以て論ずることは日本の社会通念に反する』と云ふにある。(八月十九日都下十八新聞)併し 二、事件の経過 は、警視庁特捜課の加藤警部補が八月十一日早朝元南千住署勤務巡査部長高等係主任今泉銀太(四〇)を留置場より引出し取調べをなすと共に七月来本庁に留置中の日本紡績株式会社会計係[甲野太郎](三〇)と対質訊問を行ひ、一方午後一時南千住署主席警部奥平進(三五)を突如休職処分に付すると共に任意出頭の形式を以て本庁に召喚し、有松特捜課長が長時間にわたり取調べをなし、同夜は検束処分に付せられた。事件は日本紡績株式会社及び花木ゴム会社職工の労働争議に際し今泉は職務を利用して慰労金または弁当料と称し署員に分配する名目で日紡から二千五百円、花木ゴムから五百円を収賄し、奥平警部も右事実を黙認して会社側に加担し争議団に圧迫を加へ、会社舎宅の表門に杭を打つて女工を監禁した等の事実もある。その後[甲野]は近く九州に転任すると称し今泉を神楽坂の待合に招待して饗応し、[甲野]は南千住署員に贈賄すると称し社金二千六百円を横領し酒食に費消した事件を発覚した。 尚今泉は収賄額二千五百円のうち争議係数十名に拾円から五円を頭割にあてがひ総計約七百余円を部下数名に分配方を依頼し更に弁当代(仕出屋払)を差し引いて残り千五百円を自家にしまつてゐたのである、花木ゴムでも争議終了後[乙川]支配人が今泉部長に懲戒慰藉料として四百五十円を贈つたが、今泉は考へる処あつてこれは間もなく返送し、都築署長の知る所となつたので、七月末郷里佐賀に帰省し本月六日免職処分となり十日夜東京に護送された。当時有松特捜課長は『今泉が収賄したのは争議解決後で争議中でないから別に会社側に加担した訳でない、金は部下に分配しようとして署長の耳に入つたので会社に返した。他の人間なら書類だけ検事局に送るのだが警察官であるから受納の意志あつただけでも徹底的に取調べるのである』と各新聞記者に語つた。続いて東京地方裁判所検事吉弘基彦氏は取調の上十七日に至り起訴猶予と決定直に身柄は釈放となつたのである。(八月九日都下十八新聞)から之れに対し 三、無産党及労働組合の憤慨 は其極に達し、直ちに一致して左の抗議、決議、声明、告発となつた。 抗議 日本紡績及花木ゴムの労働争議に関し、会社側より収賄した事実の明白なる元南千住署巡査部長今泉某等の事件を東京地方裁判所の検事局は微罪として不起訴の処分をとられた。これは独立公正なる可き司法権の行使を労資によつて二三するものであつて我等の断乎として反対する所である。我等は司法権の真の独立を要求する為め茲に抗議するものである。 昭和二年八月二十一日 日本労農党 労働農民党 司法大臣 宛 検事総長 宛 抗議 日本紡績及花木ゴムの争議に関し元南千住署高等主任の収賄事実をみた。然し之れは表面に表れたる一事実に過ぎず此の程の関係により特に労働者の圧迫をみるに非らざるかと疑はる可き幾多の事例を我々は持つ。 此の際我々はかかる事態の根絶を期する為め、当局に労資の争ひに於て厳重なる中立と絶対不干渉とを要求抗議するものである。 昭和二年八月二十一日 日本労農党 労働農民党 内務大臣 宛 警視総監 宛 決議 元南千住署巡査部長某の瀆職不起訴事件は全無産階級の問題として我等は断乎として当局に抗議しその非を糺弾せんとす、此の運動の実行方法としては 一、告発に関しては自由法曹団にそれを一任す 二、社会民衆党労働農民党日本農民党革新党を誘ひ一大抗議運動を起す 三、自由法曹団の告発後一大運動を起す 日本労農党 声明書 さきに大塚君の急死問題を起せる南千住署の元高等主任某等に係る贈収賄事件に付検事局が之を不起訴にして葬り去らんとするは甚しき不当である。此の種の事実は多くの争議に於て事実内密に行はれ勝ちのものにして為に労働者に対する不当なる圧迫と見る。我等は之の資本家と官憲のグルになつて労働者圧迫の事実を根絶せしむる為めにあくまで当局と抗争しなければならぬ。而して之れは大衆の一団となつての運動によつて初めて可能である。 即ち我が党はさきに、日労党及社会民衆党に対し共に当局への共同抗議書を提出すべき事を申込んだが更らに一歩を進め、全国的に無産者団体を糾合して糺弾委員会を組織して猛運動を起すべく前記両党に対し共にその提唱者たらん事を提議した。もし両党にして之を拒まば吾が党は全日本無産大衆の意思を代表してあくまで目的の貫徹を期するものである。 我等の要求左の如し 一、事件を起訴すべき事 二、関係せる重役警官等を洩らさず起訴する事 三、吉弘検事の辞職 四、労働争議に於ける官憲の一切の干渉の根絶、罷業権の確立 八月十九日 労働農民党 日紡争議瀆職事件に関する声明書 過般大日本紡績罷業に際して、会社が南千住署警察官今泉某に金品を贈与したる事件に対し、司法官憲が之れを起訴猶予として何等の法律的制裁を加へなかつた事実は法律上は勿論、労働運動の合理的発達、更に引いては一般社会風教の上より断じて軽視する能はざる所である。 抑、労働争議は資本主義社会制度下に於て必然的に発生する重大なる社会現象であつて、之れが解決の如何は国家の運命に至大なる影響を有するものである。故に之れが取締りの任に当る警察官憲の瀆職の如きは最も厳正なる処断を要す可きは云ふまでもない。 然るに司法官憲は、その贈収賄の犯罪事実を認めながら、之れを火事場の握飯と同一視し、従つて多額の金銭の収受をも尚弁当代なりと強弁し、微罪起訴猶予となし、僅に今泉某一個人の行政上の免官処分を以つて足れりとするが如き、之れ明に本件の重大なる社会的意義を理解し能はざるに起因するとは云へ司法官憲が常に労働争議を犯罪視し、之れを弾圧する事を以つて能事終れりと思惟しつつある、保守頑迷なる官僚思想の所有者たる事を暴露せるものである。 更に司法官憲が我が労働階級一斉の憤激と、公正なる社会的輿論の難詰に直面し、自らその非違を覚りながら、尚依然として官僚一流の面目に拘泥し、徒に躊躇逡巡して居るが如き我等の憤懣に堪之ざる所である。 爾来資本家階級は、その営利の為めには一切を犠牲として顧みざるを其の特質とする。 抑本件の発生は、大日本紡績株式会社が、労働者を搾取しその私利を計らん為めに、薄給に苦しみつつある下級警官の弱点に乗じ、これを買収して罷業団を弾圧せしめんとする陋劣なる心事に原因する。然るに司法官憲は斯る営利会社の役員をも、尚且つ不問に付して居るのである。 我等は斯の如き時代の正義心と懸け離れたる刑事政策が、必ずや将来社会に恐る可き風潮を醸成する事ある可きを信じ飽くまで司法官憲の責任を糺弾し、その猛省を促さんとするものである。 我等は斯る不祥事の絶滅を期し、茲に贈賄者並に収賄者を告発して、其の再審を促すと共に飽くまで輿論の喚起に努め仍つて以つて之が最善の解決に努力せんとするものである。 昭和二年八月二十日 日本労働総同盟中央委員会 <日本労働総同盟関東同盟会会長松岡駒吉、片山哲、松永義雄による、東京地方裁判所検事局宛の、大日本紡績会社社員用度課長[甲野太郎]、元南千住署高等係主任今泉銀太に対する告発状。略> <上村進、中村高一、武藤運十郎、山崎今朝彌、山崎常市、山中正直、松谷与二郎、牧野充安、水上孝正、三輪寿荘、神道寛次、東海林民蔵、瀬尾蔵治による、東京地方裁判所検事局検事正吉益俊次宛の、元南千住署高等主任巡査部長今泉銀太、休職警部補元南千住署勤務奥平進に対する告発状。略> <海老原武雄、林嘉兵衛、山口光五郎、鈴木定吉、宮瀬権一による、東京地方裁判所検事局宛の、奥平進、今泉銀太、外氏名不詳巡査六名に対する告発状。略> 之に対する 四、当局の意見 として新聞に表はれたものは前記吉江検事の不起訴理由を別として 木島警務部長 は新聞記者団との問答に於て(八月八日法律新聞) 問「弁当問題はあのままで済ましていいものでせうか」 答「私共の立場から司法省の御意見に対しては是非の論をすべきでない、別に問題はないはずだ」 問「司法処分として問題にならずとするも行政上の立場から放つておけないでせう」 答「絶対に貰つては悪いといふ訳ではない」 問「よい事ではなささうですが改めて訓示か何かお出しにならないですか」 答「別に訓示を出す必要はない」 問「また間違ひを起して免職や休職になる者が出るかもしれませんね」 答「今泉や奥平は弁当料をもらつたばかりで行政処分にしたのではない、アレ等は他にも面白くない行為があつたからだ」 問「それは将来とても弁当や料金をもらつても差支へないといふ事になるのですか」 答「時と場合による、たとへば大暴風雨とか・・・・」 問「いえ、先刻からの問題は主として労働争議などに警官が一方から弁当料を支給される場合のことですが・・・・」 答「たとひ、敵といへども餓ゑたる時は糧をおくるのが人情だ、だから絶対に食事を受けるなとはいひ得ない」 問「今回の場合は、いいことですか、悪いことですか」 答「よいことではないが・・・・悪いとも断定出来ぬ、まあ中間だ、食事を受けたことによつて争議団を圧迫したことは微塵もないのを断言する」 問「しかし、一飯の徳に報ゆるといふのも人情でせう、厚意に対する厚意の起るのは当然ぢやないですか」 答「あの争議は僕が監督してゐたのだから、そんな手心のなかつたことを保証する」 問「それにしても弁当料の先取りは、司法処分を免れてもあまり香ばしいことではないと思ひます、弁当料一千二百円は会社へ返さないですか」 答「それは何とも考へてゐない、返さうといふ者があれば返さうし返せとは命令しない仮定の場合についてお話しすることは困るあまり長くなるからこれで失敬」と云々。 宮田警視総監 は意外にも東京朝日新聞記者に 「争議のやうな両方の監督警戒を行ふべき警官がお茶とかまたは麦湯ならいざ知らず、僅かといへども弁当代などとして金品をもらふといふことは自分としてはさせたくない。それが争議が解決したお礼としても中間に立つべき警察官はその厚意のしるしに金品を受諾するやうなことがあつてはならない、近く署長にこの問題について厳重に訓示するつもりだ」と語り 小山検事総長 は、「今泉は既に官吏として、最も苦痛とする免官処分となり、此上刑事上の罪人とする必要もないと認めたので、将来を戒め起訴猶予としたものである、今後今泉が訓戒を守らなければその上は起訴も出来る、労働争議を火事場に例へて、官吏が弁当代を貰ふことを習慣美風として不起訴にしたと云ふのは誤伝で検事局では決してそんな見解は有つてゐない、元来不起訴処分の理由は検事局で発表すべきものでないのが、一般に伝へられたのは、何人かが大袈裟に伝へたものと思ふ」と釈明し 某司法大官 は、「南千住署の警官の収賄問題については検事の立場として起訴、不起訴は事が労働争議に関する場合と否とにかかはらず、客観的に贈収賄が成立するか否かによつて決するより外はない、例へば選挙違反事件に対する大審院の判例を見ると選挙中に候補者もしくはその運動員等が選挙民に対して昼食等を出したとしてもそれが「社交上の儀礼」としてなれば違反とは認めないといふことになつてゐます、警官が会社から弁当を出されたとしてもそれがやはり社交上の儀礼としての範囲を出でなかつたとしたらそれをすぐ瀆職として罰することはどうかと思ふ、非常に厳格にいふならば瀆職かも知れないが、さうすればお茶一杯といへども官吏はうかつに飲めないことになるし、大臣連が銀行集会所の餐食会に呼れても瀆職といふやうなことになる。先頃福島県下に起つた炭坑争議の際も警官が会社に寝とまりして会社から弁当を給されてゐるため争議団を圧迫するといふので苦情を持ち込まれたことがありますが、調べて見たところ附近には警官が宿泊すべき適当な家がないから会社の一室を借ただけで、弁当代も後から支払つたといふことであつた、今度の問題は知らないが、労働者側にしろ資本家側にしろ昼食時にそこに居合せた者に茶を出したとか、弁当を出したとかいつたとてそれをすぐ買収といふやうに見るのはあまりに人情に反した見方ではないであらうか。と云つて居る。(都下各新聞)が、 五、世論大衆 は囂々と之に反対し、新聞紙中論説又は短評を載せないものはない。 労働農民党の大山郁夫氏 は、検事局で争議の場合に出す弁当代を火事場の炊出しにたとへてゐることは驚くべきことで争議団を火事と同様に危険視してゐる訳だが、そんな理屈は一顧の価値もない、だが理屈を超越して労働者の争議を火事にたとへて資本家を保護するのは明かに労働者を敵視してゐるものだ、今回の場合を社交上の儀礼と見るのが社会的通念であるなどとは数年前ならば司法官の化石で笑つてゐられたが、現在ではさうは行かぬ、現在のやうに資本の全線的攻撃が激甚になつてきた場合、その側に立つものは最早や階級協調といふ様な偽善の衣を着けてゐられなくなり、公然労働者を敵視することをはばからなかつたものと見るのが至当といはれてもしかたがない、だからその結果から見れば彼等は労働階級に敢然と挑戦し、労働階級抗争の戦術の基準ここにありと教へてゐると同じことになる、それ以外の解釈はわれわれには出来ない。 東京朝日新聞 は、公平なるべき官憲が、かりそめにも争議者一方の使用人化することがありとすれば甚だ怪しからぬ事である、警察官吏が、意識的に争議を売物にして金銭に代へ、自から資本家側の傀儡となつて、労働者側を圧迫しようとするが如き事があつては容易ならざる事である。而して若しかかる事が事実とすれば、其方面の官憲の綱紀紊乱を暴露したものであり、更にかれこれとトン辞を弄して有耶無耶にこの問題を葬らうとするが如き心事が少しでも官憲にあれば事は些細に似て実は社会の大事、我国行政より観て誠に恐るべき現象であると云はねばならない。なほ又怪し気な金の使ひ残りを返却したから帳消しだ、などと公言するのは臟品も之を返せば盗罪は成立しないと云ふ筆法であつて、甚だ滑稽な話となるであらう。云ふ迄もなく警察の品位と権威は、常に些事と雖も、公正を厳守することに依つてのみ保たれる。 東京日日新聞 は、争議の際に警官に差上げる「弁当代」は我が法官によつて「伝来の美風」といふレツテルを貼られた。貰ふものなら夏でも小袖だ、何で悪い気持が致しませうぞ、而も社会の船底には紙幣ツけがちつともない今日だ、貰へ貰へ「弁当代」を、さうしてこの「弁当代」を争議の圧迫料と見れば、差上げる側に取つて、二千が三千でも安いもんだそれに争議場は火事と同じことだ「人と見たら泥棒と思へ」に「労働者と見たら火事と思へ」ツて対句が出来上つた、だがかうなつては労働者の方でもこれからは争議費の勘定書に「弁当代」の一項目を殖やさないと弁当代戦でやつつけられる虞れがあるぜ、何しても我が労働史に新しく書き加へられた「おビールや弁当代の公認」は一方に有難く他方に有難くないことだ。 警察通読売新聞 は、争議の取締を行つた巡査に会社側が弁当料を出した、会社の魂胆は巡査を買収する意思である、戸籍調べの巡査にお茶を飲むことさへ禁じてゐる警視庁、弁当料なぞ以ての外だ。お茶一杯さへ執行が曖昧になるのだ。況んや弁当に於てをやではないか。巡査が取締に行けば三時間以上三十銭、六時間以上四十五銭、九時間以上六十銭、十二時間以上七十五銭の非番手当が出る、その外に会社側が弁当料を出す理由に法の根拠があらうか、手当の少額が余儀なく弁当料を出させるものとすれば、正に手当額の改正が必要であらう。 報知新聞 は、検事局がこれを不起訴として問題を片附けんとするは決して問題の解決ではなくて、擬解決である。斯る問題は各方面の澄徹した批評に傾聴した後、これを参考として解決すべきものである。労働界の一部分ではこの事件を中心として警官の中立といふ問題が論議の焦点となつてゐる。即ち警官は資本側に対しても労働側に対しても中立を厳守しなければならぬといふ主張である我々は警官の中立を理論上に最も妥当なものであり、且つしかくあらねばならぬものであると考へるものであるが、果してこれは現実の諸条件に於て履行されるであらうか。この社会から独立して即ち、社会の境界外に住んでゐない限り、如何なる人も多かれ少かれ金品によつて自分の行動を左右されるものである。換言すれば各人の行動は金の出所に服従するものである与へられた個人の行動を批判するにはその人が如何なる方角から金品を得てゐるかを穿鑿しなければ不充分である。而も工場の争議に際して、かやうな金品を提供し得る側は労働側でなくて資本側である。されば警官の中立は経済上の理由から破れ易い可能に満ちてゐるのである。この可能を艾除するには峻厳な制度を要する。然るに検事局はこの事件を不起訴とした其の理由は警官の「弁当代」を火事場の炊出しと同一視したことにある。而かもこの「弁当代」を交際上の儀礼と認めて「火事騒ぎで世話になつたといつて巡査や消防手に金品を贈る者もあるが、こんな場合は交際上の儀礼と認める範囲に於ては上司はこれを許してゐる」と云ふ。これは如何にも当然であらうか。この場合巡査に弁当代を出さない者は消防手に炊出しをしない者と同じく真つ先に社会から憎悪されるであらうか。国家の権力は警官を通じて直接に民衆と接触する。その警官が「弁当代」によつて行動を支配されるに於て、民衆の受ける印象はどんなものであらう。と云つてゐる。が 六、結論としての私見 は極簡単で左の上申書に尽きてる。 瀆職警官告発補充書 八月廿六日付奥平進、今泉銀太に対する告発に関し左に補充仕り候、 一、「火事場の握飯」「お客様の弁当」に付ては今や既に世論一定し、検事局も全く其非を認め事実上之を取消し、積極的瀆職の事実あれば直に之を起訴するとのお話故、告発状も検事局の顔を立て敢て此点を論ぜず、只新事実をのみ上申したのでせうが、私は是非此点に就て一言を費したいのであります。(告発状起草に事実上私は干与せず) 二、火事と選挙のお客様には喧嘩相手がないが、労働争議には相手がある。故に争議を火事に例へるは甚だ当を失してる。よし争議が火事であつても其れは贈賄側だけの事で収賄側の例にはならぬ。例なら之れは、原被両告が火花を散らす真最中、当然の職務を有する判事が、其のために忙しかつた事苦労した事を理由に一方から招待を受け又は車代弁当代を貰ひ弁当代の出せなかつた一方が訴訟に負けた場合だ。世間では此の判事を、この訴訟の結果を何と云ふか相手方は之れを何と思ふか。検事局では皇国伝来の美風として之れを表彰するか。而かもだ、此判事実は車代弁当代を要したのではなく、同僚にやるのだ弁当を沢山食べたのだと云つて詐り取つたのだ。そして其れを持逃げして郷里で警視庁に捕へられ、手の切れるやうな二千余円の札束を預金銀行から押収されたのだ。判事に果して収賄の意思がなかつたと強弁出来ようか、訴訟の負けたは収賄の結果でないと言張れようか、詐欺か横領か収賄がなかつたと考へられようか之れが微罪不起訴で司法の公正が保てようか、然るに検事局では尚此上に其警官が其収賄に依つて不当に労働者側を圧迫した新事実を挙げて来いと云ふのは無理の骨頂ではなからうか。私は既にお取調に依て明瞭なる前記の事実だけで、翻然と司法の権威を既倒に恢復されん事を熱望するものであります。之れが此程度では不起訴だなんと云へばそれこそ忽ち天下の大問題であります。 三、私をして忌憚なく言はしむれば、検事局が之れを不起訴にしたのは、之れこそ皇国伝来の美風たる同僚思、部下思の致す処だと思ひます、日本の検事や判事は愚論の攻撃や上からの圧迫には何時も実に気持よく立派に毅然として司法の公正を保持します。が事一旦同僚の事、部下の事となると誰しも一寸弱ります。併し物も事にこそよれ、苟も天下の安危人心の帰向を双肩に荷ふて法を執る者、大義は親を滅し、奉公は私情を捨てねばなりません。殊に警視庁でさへ呆れ、涙を振つてスタートを切つた程の事件であります。私は曽て震災当時の亀戸虐殺事件に関し時の司法大臣平沼騏一郎閣下に一言を致し其起訴処罰を論じ、然らずんば必らず一大恨事を惹起せんと断じ、不幸予言は適中し内閣は更迭するに至りました。(「地震憲兵火事巡査」第十版十七頁以下参照)其重大性に於て其の刺激性に於て彼此毫も優劣なき本件の此白日的事実は到底隠蔽する事が出来ません。此の爆弾的憤激は断乎抑圧することが出来ません。非理屈弁無茶徹底は遂に身を亡し国を危く致します。私は邦家の為め切に当局の再思三考せられん事を懇願いたすものであります。 昭和二年九月九日 弁護士 山崎今朝彌 東京地方裁判所検事局 御中 ~~~~~~ <牧野充安、水上孝正、東海林民蔵、山中正直、武藤運十郎による、日本弁護士協会理事に対する、千住署係官不起訴問題の提案と題する書面。略> <[ ]内は仮名> <以上は、山崎今朝弥氏、日本労農党、労働農民党、日本労働総同盟が著作者である。> <旧仮名遣いはそのままとし、踊り字は修正して、旧漢字は適宜新漢字に直した。> <底本は、『解放』(解放社)第6巻17号7頁(昭和2年(1927年)10月1日発行)>
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30話 苦しい時でも、あきらめない D-2の平野で僕たち四人は放送を聞き終わって、希望ヶ峰学園に向かう準備をしていた。 「動機」なるものを見せられて、雰囲気が悪くなったのは実のところはある。 でも、誰ひとり暴れ出したりすることはなかった。 もしこの中にそんな奴がいたら犠牲が出てしまっただろう。 (ありえないだろうが、大神さんが暴れ出したら全滅は免れないだろう) そんなこんなで出発しよう、という時に北の方向から音がしたので振り向いてみると驚いた状況が。 城が崩れていた。 あそこで何があるかは知らないけど、今から向かっても遅いだろう。 行ったとしても何もないのかもしれない。 「いくぞ、アララギさっさとあのクマを殺しに行くぞ」 「あ、はい」 クリスさんは、相棒であったジルさんが死んでしまい、その上動機で今の相方であるシェバさんも人質に取られてしまったらしい。 上条君は同居人であるイン…デックスさん?だったか。が、消えてしまうという映像を流されたらしい。 大神さんは…分からない。話してくれないんだ。 「……さっさと行こうぜ、阿良々木さん」 「あ、ごめん上条君」 上条君も先ほどまで怒りに叫んでいたが大分落ち着いていた(落ち着いてるのか?) でも、今後何か大きな敵が出てくるかもしれない。 でも、僕は命ある限り戦おう。 それが、僕のやることだ。だろう?忍野。 【一日目/黎明/D-2】 【阿良々木暦@化物語】 [状態]健康 [装備]メス [所持品]基本支給品 「あんぱん」と大量に書かれた紙 メス×4 治療セット(中身は不明) [思考・行動] 基本:脱出する、誰にも死んでほしくない。 1:クリスさん、大神さん、上条君と行動する。 2:戦場ヶ原…大丈夫だよな? [備考] ※アニメ12話後からの参戦です。 ※動機は「家族の安否不明、家の崩壊」です。 ※回復力に規制はありません。 【クリス・レッドフィールド@BIOHAZARDシリーズ】 [状態]健康 [装備]ベレッタM92(15/15) [所持品]基本支給品 ベレッタM92のマガジン(3) 治療セット(中身は不明) [思考・行動] 基本:主催の打倒。 0ジル……すまない…… 1:アララギ、サクラ、トウマと行動を共にする。 [備考] ※本編5のChapter2終了後からの参戦です。 ※なぜか日本語がしゃべれます。 ※動機は「シェバの安否不明」です。 【上条当麻@とある魔術の禁書目録】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品 不明支給品1~3(未確認) [思考・行動] 基本:主催を絶対に倒す。 1:大神、阿良々木、クリスと行動する。 2:仲間との合流 [備考] ※天草式編終了後参戦です。 ※動機は「インデックスの安否不明」です。 【大神さくら@ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生】 [状態]健康 [装備]なし [所持品]基本支給品 不明支給品1~3(未確認) [思考・行動] 基本:あいつは我が必ず倒す。 1:上条、阿良々木、クリスと行動。 2:苗木を探す。 3:他のメンバーは保留 [備考] ※Chapter4終了後の参戦です。 ※動機に何が流されたかは不明です。 精神崩壊ゲーム 時系列準 終わり、そして始まり、そして… 精神崩壊ゲーム 投下順 終わり、そして始まり、そして… 2時くらいだよ!対主催集合! クリス・レッドフィールド 終わる希望と絶望の種 2時くらいだよ!対主催集合! 阿良々木暦 終わる希望と絶望の種 2時くらいだよ!対主催集合! 大神さくら 終わる希望と絶望の種 2時くらいだよ!対主催集合! 上条当麻 終わる希望と絶望の種
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名前と特徴 4月 卯月 桜………後ろに大きな三つ編み 5月 皐月 葵………ほっとくとボサボサになる 6月 水無月 菖蒲…前髪が目に掛かり気味 7月 文月 朝顔……ツインテール 8月 葉月 向日葵…金髪・夏休みの最後のほうに黒髪に戻す 9月 長月 紅葉……ポニテ 10月 神無月 竜胆…天満のアレ 11月 霜月 椿………姫子のアホ毛 12月 師走 蜜柑……ポニを横につけてる 1月 睦月 牡丹……後ろで大体まとめる 2月 如月 菫………基本型 3月 弥生 なのは…もみ上げだけをリボンで止める
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たとえば苦しい今日だとしても ◆1qmjaShGfE 一階の居間は畳敷きになっており、十畳程のその部屋の中央には長方形の大きな木の座卓が置かれていた。 その床の間に飾られている掛け軸と大きな壺が、和で統一されたこの部屋の雰囲気を更に引き立てている。 サッシ窓はこれから始る放送を聞き逃すまいと、大きく開かれている。 座卓の前に座るは葉隠覚悟、川田章吾、柊つかさ、桂ヒナギクの四人。 各人の前に置かれた湯呑みには熱いお茶が注がれている。 座布団をしいたそこに座っている四人は、それぞれがその性格に合わせた座り方をしていた。 「……なあ、葉隠。別に正座して待つ事は無いと思うんだが」 川田が苦笑しながらそんな事を言うが、覚悟は不思議そうに川田に問い返す。 「何か問題でもあるか? ならば座り方を変えるが」 ヒナギクも呆れた様子だ。 「葉隠君らしいといえばらしいけどね。その教科書に載せたくなるぐらい理想的な正座姿とか」 つかさは羨ましそうに覚悟を見ている。 「すごいね覚悟君、私だとどうしても背筋がぐにーって曲がっちゃうからそんなかっこよくは座れないよ」 そんな事を言いながら、つかさは覚悟の真似して正座をしてみるが、無理して背筋を伸ばしているので見ていて何かバランスが悪い。 ヒナギクも一緒になって正座をしてみる。 「私剣道やってるから結構出来てると思うわよ」 自分で言う通りヒナギクの正座姿は、その端正な容姿、美しく背中にかかる長髪も相まって、見ている三人が驚くぐらい清楚な雰囲気を醸し出している。 三人は口々にその姿勢を褒め、ヒナギクも満更ではない模様。 「ありがと。でもそれよりも私、川田君のあぐら姿の方がよく似合ってると思うわよ」 覚悟、つかさの目が同時に川田に向く。 学ランの前をはだけ、Tシャツがむき出しになっているが、それ一枚ではその下の筋肉を隠しきれず、 胸部を中心にTシャツを引っ張りながら大きく盛り上がっている。 また極端に短く刈り上げた髪、顔の数箇所に刻まれた傷跡、 無精髭といった男らしさを主張する顔のパーツの多くがあぐらをかくという鷹揚な座り方に驚く程マッチしている。 何やら深く納得するものがあるのか、大きく頷くつかさ。 「……確かに。川田君これ以外無いって座り方だよね」 その言葉が少し気に障ったらしく、川田は腰をあげる。 「よし見てろよつかささん」 改めて座りなおす川田。 その正座姿は覚悟やヒナギクに勝るとも劣らない、見事な正座姿であった。 つかさ、ヒナギクは同時に声をあげた。 『……修行僧だ』 印象が一緒だったのが嬉しかったのか、二人は顔を見合わせて笑う。 「そうそう、山奥で拳法の修行とかしてる感じだよね」 「囲炉裏とかを前にお酒がぶがぶ飲んでる破戒僧ってイメージよね」 女性陣の言いたい放題に川田は肩をすくめる。 「何とでも言ってくれ」 すぐに足を崩しながら、テーブルの上に載せていた灰皿を側に引き寄せ、タバコに火をつける。 それを見たつかさ、ヒナギクは嬉しそうにまた声をあげる。 『やっぱり破戒僧!』 とても吸いずらくなった所に二人の追い討ちが重なる。 「でも川田君、タバコは体に悪いよ」 「そうよ、まだ未成年なんだからタバコなんて吸っちゃダメよ」 渋い顔になって、灰皿にすぐタバコを押し付ける。 それを見て二人は満足したのか、さっきの話の続きを始める。 それがあまりに楽しそうなので、文句を言う気も失せてしまった川田であった。 とりあえず賑やかに騒いでる二人を放っといて隣の覚悟に声をかける。 「お前の正座の話から始まってこっちは散々だ」 覚悟は彼にしては珍しく愉快そうに笑う。 「なら、私も姿勢を崩すとしよう」 川田に合わせてあぐらをかく覚悟。 こういったその場のノリ等と疎遠であるイメージがあったため、この不意打ちには少し驚く川田。 「ははっ、そいつも案外似合ってるぜ葉隠。次は足でも伸ばしてみろよ、お前のだらしない格好ってのも滅多に見れそうにないから……」 そんな川田の冗談をつかさが控えめに遮る。 「だったら、私体育座りとか見てみたいかな。可愛くていいと思うんだけど」 いきなりの無茶な注文にヒナギクが噴き出す。どうやら二人は男二人がどんな座り方したら楽しいか相談していたらしい。 調子に乗る二人に、川田はそろそろ止め時かと考える。それに覚悟だと、そもそも体育座りを知らない可能性すらある。 「おいおい……」 「了解した」 「やるのか!?」 驚く川田を他所に、足を横に向けると、両足をまっすぐに伸ばして揃え、そこから両膝を曲げる。 その上で両手を膝の上に乗せて組む。背筋はまっすぐに伸ばしたままだが、それを不自然と感じない清廉さが覚悟にはあった。 だが、そんな美しい体育座りに演技指導が付く。 「葉隠君、そこでもうちょっと腰曲げて……そう、膝の上に顎乗せちゃって。片足は伸ばした方がいいわね~」 「首は横に寝かせた方がいいかも。それと、もうちょっとこう、やる気無いー、寒いーとかそんな感じが……」 グラビア撮影か何かと化してきているこの惨状を、川田は武士の情けで見なかった事にしてやるべく、 覚悟から視線を逸らしてお茶を手にするが、それを当の覚悟が邪魔しにくる。 「……もしかして私は変な格好をしていないか? 川田、少し見てくれ」 覚悟の隣に座っている川田とは反対方向に足を伸ばしているので、川田からは覚悟がどんなザマになっているのか良く見えない。 なので覚悟は、ヒナギク、つかさの注文どおりの格好でふいっと両足を宙に持ち上げると、 見事なバランス感覚でお尻を基点にくるっと回転して川田の方を向いたのだ。 「ぼぶふぉっ! ごほっ……そ、それは反則だろ葉隠。なんつー捨て身なギャグを……」 盛大にお茶を噴出す川田。そして不意に静かになる女性陣。 畳に片手を付き、残った手はテーブルの上。咳き込みながら全身を小刻みに震わせるつかさ。 両手を畳につきながら、何かを堪えるようにどんどんと畳を叩き続けるヒナギク。 川田も全力で笑い出したいのを堪えつつ、覚悟に助けを請う。 「葉隠……頼むから、正座に戻ってくれ……それ、卑怯の域だ……」 行儀良さそうに並んで正座するヒナギク、つかさの二人。 あぐらをかいたままの川田は仏頂面である。 「俺もこんな事言いたくないんだがな、二人共」 ヒナギクとつかさは赤面して縮こまる。 状況も考えず、緊張感の欠片も無い有様を反省すべしとの川田の言に返す言葉も無かった。 「そりゃ陰鬱に沈んでるよりゃマシだけどよ……」 横目で覚悟の様子を見る川田。流石に気を悪くしたかと思っていたのだが、覚悟は微笑すら浮かべている。 「なんだ、何か嬉しいのか?」 川田の問いに微笑を崩さず覚悟は答えた。 「私は戦う以外に何の術も持たない。そんな私が、こんな簡単な事で彼女達を喜ばす事が出来た……少し、感動しているのだ。そうか、私のような武骨者でも出来るものなのだな……」 二人に気を遣っての事ではない、覚悟は本心からそんな事を喜んでいるようだ。 それを見た川田は、再度ヒナギク、つかさの二人をじろっと睨む。 その視線には、こんなに素直でまっすぐな覚悟をからかった事への非難が込められている。 二人共すぐにそれを察し、頭を下げた。 「ごめんね、覚悟君」 「本当ごめん葉隠君、もう二度としないから」 何故謝るのか理解出来ない覚悟に代わり、川田が大きく頷いてやる。 「よろしい」 川田が盛大に噴き出したせいで汚れた座卓をつかさが綺麗にし、ヒナギクはその間に四人にお茶を入れなおす。 各人が出会った、ないし見知っている人間に関しては、それぞれ説明済みだ。 それが誰にとっての重要人物であろうと、全員がそれを共有出来るよう準備はしてある。 川田は名簿を見ながら覚悟にその内容を確認しつつ、地図を広げている。 ここに連れて来られて既に18時間が経とうとしている。 一回目放送までの死者が8人、二回目放送までに11人。川田が前回参加したプログラムと比べると人数の変遷に違いが見られる。 少なくとも前回のプログラムまでは、最初に大きく人数が減った後、それ以上に死者の数が増える事は無かった。 (集められた人間の違いって奴か。そして今回の死者数で、二回目放送時の褒美とやらに食いつく人間がどれ程居るかわかるはずだが……) 不確定要素が多い為、必ずしも死者数が参考になるとは限らないが、一応の目安ぐらいにはなるはずだ。 川田は自分が参加したプログラムと今回のそれとの違いを考える。 死者数に大きく影響したのは、やはり最初の知識の差であろう。 川田が参加した二回のプログラムでは、参加者の全員が多かれ少なかれプログラムに関する知識を持っていた。 そういう事が起こりうる。それを知っていたし、それに逆らう事が如何に困難かも事前に知っていたのだ。 だが、今回はそもそも第一放送までに与えられた情報が首輪の事と、殺し合いをしろという命令のみ。 これでは第一回放送までに殺し合いをする人間の方がおかしい。 それでも8人の人間が死んでいるのだ。覚悟が言っていた散という人間のような、 そもそも人を殺す事を目的としているような参加者が複数居るのだろう。 ラオウという人間の事もわからない。 こんな場所に放り込まれたというのに『強い奴と戦いたい』だとか、正気を疑う。 だが、そんな奴を止める為に本郷が戦い、散っていったのも事実。それは受け止めなければならない。 川田はそこまで考えて、ため息と共に愚痴じみた言葉を漏らす。 「ダメだな。イレギュラーな要素が多すぎる」 川田が考え込んでいる間に、つかさとヒナギクは地図を見ながらこの後の移動先を相談しており、川田のぼやきを聞きとめたのは覚悟だけである。 「何か悩み事か?」 肩をすくめる川田。 「並行世界なんていわれたら、何でもありすぎて予測の立てようが無いって話さ」 手にしていたお茶を座卓に置き、覚悟が川田の言葉に答えようとしたその時、18時の放送が聞こえてきた。 まるでその声が何かのスイッチであるかのように、四人の表情が変わる。 先刻まで冗談を言い合っていたのが嘘のように、鋭い視線と険しい表情になって名簿と聞こえてくる放送に集中する。 つい昨日までは、家族や友人達と共にある事が当然であったヒナギクやつかさも、 数年間訓練を積み重ねてきた兵士のような集中力と真剣さを見せる。 少しでもみんなの足手まといにならないように、それを実践するに必要な事を彼女達なりに必死に考えてきた結果であろう。 それが、頼もしくもあり、また悲しくもあると感じる川田は、随分と七原達に影響されたものだと自嘲する。 (それでも三人に任せられない汚れ仕事はある。それをやるのが、俺の役目だ) 外から聞こえてきた放送、その内容はこの四人にとっては特に重い内容であった。 川田、つかさの二人は自らの関係者が呼ばれる事は無かった。 だが、マリアの名が呼ばれた時のヒナギクの表情の変化は劇的であった。 それでも全ての人間の名が呼ばれ、名簿に印を付け終わるまでその作業を止めなかったのは賞賛に値すると思われる。 筆を置き、無言で名簿を見下ろすヒナギクは、傍で見ていてわかる程に震えていた。 そっとその表情を伺うつかさ。 目の焦点が合っていない。 つかさは、川田に目配せする。 それを理解した川田は、彼女との役割分担を了承した。 やはり自分が当事者になると違う。 覚悟も決めていたし、いざそうなった時どう考えるべきかも頭に入れてある。 だが、こうして自分の身に降りかかってみると、それら全てが何処かへとすっ飛んでいってしまう。 色んな事柄が頭に浮かんでは、それらが脈絡も無く繋がって消えていく。 意味の無い事、ありえない事を考慮に入れ、真剣に脳内で議論する。 そしてそこから導き出される答えから生まれた、新たな疑問の解決策を見出すべく、思考にふける。 その矛盾と不毛さに気付いて前提条件を考え直すが、何処からがまともで、何処からがそうでないのか判別がつかない。 「……ナ……ちゃん」 しかし、自分でもそれと気付かない内に、確実にその思考は改善不能な陰に篭ったそれへと向かっていく。 その思考が当人にとって極めて重要であるが故、そこに没頭し、五感が知らせてくれる刺激をそれと認識出来なくなる。 「……ヒナちゃん!」 不意に聞こえてきた大声にその目を開く。 いや、目はずっと開いていた。ただ、そこから入ってくる情報に全く注意を向けて居なかっただけだ。 声の主は? 声は何処から聞こえてきた? 「ヒナちゃん!」 今度は聞こえた。右隣から、そうだ、この声はつかさだ。 そちらに目を向けると、確かにそこに居るのはつかさだと思った。 右手が汗ばんでいる事に気付き、それを拭おうと手を上げかけて止める。 自分の右手にはつかさの左手が添えられていた。 そこでようやく、自分がつかさに心配をかけている事に思い至れた。 空いている左手を開いて、つかさの前に出す。 「大丈夫。うん、大丈夫だから」 自分に言い聞かせるように繰り返す。 ああ、やっぱり大丈夫じゃない。体の震えを止めるにはもう少し時間が要る。 やはりつかさは心配そうな目でこちらを見ている。 時間稼ぎが必要だ。 「ごめんつかさ……水、もらえるかな」 つかさはこちらの様子をまじまじと見つめた後、すっと立ち上がった。 「うん、待っててね」 小走りに部屋を出るつかさを見送った後、体の中に溜まっている澱んだ何かを追い出すように、大きく息を吐き出すのだった。 つかさから合図を受けた川田が覚悟の様子を見ると、覚悟は静かに目を閉じて正座したまま、微動だにせず佇んでいる。 不純物の一切無い、透き通るような氷に身を包み、静寂の中でただ時が過ぎるのを待ち続ける彫像。 いつもの肉厚で骨太な存在感は影を潜め、空気と一体化したかのようにその場にただあり続ける。 自分を隠す事もしないが、同時に人の手が触れる事も許さない。 川田は首を横に振り、再度自分の役割を思い出す。 「……葉隠、少し表の空気吸って来い」 覚悟は表情一つ変えず、その硬質な雰囲気は崩さないままに立ち上がる。 「この後どう動くかは俺が考えておく。だから今は余計な事は考えなくていい」 言うべき事はこれで終わりだ。後は覚悟が自分で解決するだろう。 一瞬、覚悟の雰囲気が変わる。 振り返る事もしなかったが、今にも消え入りそうな声で一言。 「……すまん」 そう言い残して、覚悟は部屋を出ていった。 つかさから受け取った水を一気に飲み干す。 コップを座卓に置きながらちらりとつかさを見ると、まだ心配そうにこちらを見ている。 なので、彼女の前で笑顔で拳を握ってやる。 私はこの仲間達の為ならいつだって笑って見せてやれる。こんな所で負けてなんてやるもんか。 ちょっと笑顔が引きつってしまってるかもしれないけど、その辺は大目に見てもらうとしよう。 もう大丈夫、油断するとすぐに泣いちゃいそうだけど、それでもみんなの事考えるぐらいは…… ヒナギクは思い出す。 読み上げられた死亡者達、その面々に聞き覚えがある事。 それらの全てが、覚悟の口からもたらされた言葉である事。 敵であり兄でもある、葉隠散さん。 病院ではマリアさんや坂田銀時さんと一緒だったと聞いている。 誇らしげに志村新八さんの事を話してくれていた。 そして……ルイズさん。 覚悟は、彼等を置いてヒナギク達と一緒に来る事を選んだのだ。 ラオウを止められず、本郷さんが倒れた事を本気で悔やんでいた覚悟が、それを悔やまない訳がない。 人が喜ぶ所を、あんなにも嬉しそうに見ていられる覚悟が、彼等の死を悲しまない訳がない。 慌てて覚悟の姿を探すが、既に部屋から出ていった後だ。 「葉隠君は!?」 川田が地図から目を上げる。 「……外だ。少し一人に……」 最後まで聞かずに部屋を飛び出すヒナギク。 ヒナギクの様を見て心配気に川田を見やるつかさだったが、川田が特に焦った様子ではなかったので、自分もすぐに動くのは止める事にした。 つかさの心配も理解出来る川田は、今後の動きを考える事を一時止めにして、タバコに火を付ける。 「タフな娘だな、ヒナギクさんは」 川田の感心したような口調に、つかさは嬉しそうに頷く。 「うん、ヒナちゃんは本当に強い人だよ。私も驚いちゃった」 二人が出ていった入り口を眺める川田。 「葉隠もな。あいつ、俺が声かけるまで泣き言の一つも言いやしなかった」 覚悟の辛さを考えると胸が潰れる思いなのか、自分の胸の前で両手を握り締めるつかさ。 「……何かしてあげられる事無いかな」 目線を下に落とす川田。 「俺には一人にしてやるぐらいしか思いつかなかったな。ヒナギクさんは別のやり方を考えてるみたいだが……」 ふと気が付いてつかさを見る川田。 つかさの不安そうな表情は変わらない。 「……一応、様子は見に行っておいた方が無難だな」 下手すりゃ今の覚悟に喧嘩を売りかねんなどと、失礼極まりない事を考えながら川田もつかさを伴い部屋を出た。 ヒナギクが家の玄関を出ると、そのすぐ側に覚悟が背を向けて立っていた。 覚悟はヒナギクの気配に気付くと、いつもの真顔で振り返る。 本当にいつも通りだ、動揺の欠片もそこから見出せない。 ヒナギクは何かを考えて後を追ったのではない、ただ放っておけなかっただけだ。 言葉に詰まる。改めてこうして面と向かってみると、何を言ってやればいいものか。 「心配をかけてしまったか。すまない」 それだけを口にする覚悟。 彼は本当に強い人だから、やっぱり助けなんて必要無くて、気を使えば使う程逆にこの人の負担になってしまう。 だったら何も言わず、彼が耐えるのを見守るしかない。 耐える? そもそも彼は苦しんでいるのだろうか。 今まで厳しい生き方を自らに強いてきた彼は、私達ならば立ち直れないような痛みでも平然としていられるのではないだろうか。 彼は私達とは違う何か別の生き物、その背中は遠い地平の彼方にあって、更にその先を目指して進み続けている。 だから一時も立ち止まらない、振り返りもしない、その道行きが茨の道であろうと闇の中であろうと確固たる信念の元歩き続けられる。 今の私に出来る事は、そんな彼が少しでも歩きやすいよう道を均す程度。 それすら、彼にとっては本来必要ではないのだろう。彼は与える事はあっても、誰かを、何かを必要とする人間ではない。 そんな人間が存在出来るのか? 居る、今ここに。想像もつかない程の後悔と悲しみに苛まれているはずの彼は、それらを自分一人で抱えきって見せているではないか。 私が彼を支える必要など何処にも無い。 それでも……これは私のわがまま。私が、彼を支える何かになりたいから。 私は彼に聞いてはならない事を聞いてしまう。 それが彼を傷つけるだけだとわかっていても。 きっと彼は自分を押さえて答えてくれるだろう。 そんな彼を見た私が、どうしようもなく切なくなるのもわかっている。 それでも…… 「覚悟君……」 そんな労わるような目で見ないで欲しい。今から私は貴方に残酷な問いを放つのだから。 優しい貴方は、その強さできっと私のわがまますら綺麗に包んでくれる。 でも、きっと心の底で涙を流しているのだろう。 「今、貴方は……何を想っているの」 僅かに彼の瞳が揺れた。 「……失われた命を」 それだけだ。後はそのまま、何も変わらず、私に背を向ける。 彼の大きな背中が巨大な防壁のように、私と彼との住む世界を分つ。 もう充分だ、私では彼の力にはなれない。彼と私とではその強さにおいて無限に等しい距離がある。彼の強さをきっと私は理解出来ない。 「あ……」 思わず声に出してしまった。 天まで届く勢いでそびえ立っていた防壁の音を聞いたから。 細かく揺れるその防壁はきっとそれで崩れたりはしないけど、それでも確かに、揺れていたのだ。 少しでもその揺れが収まるように伸ばした両手は、容易くその全てを包み込む。 あんなに大きく見えたその背中は、私の両手で収まる程の、そんな大きさだった。 「辛いに決まってるよね、苦しいに決まってるよね……」 すぐ側に感じる彼の震えは止まらない。 「……零式防衛術は相手を殺す技でなく己を殺す技……怒りは両足に込めて己を支える礎とせよ……」 零式防衛術の文句を呪文のように唱える覚悟。 「それでも……それでも尚っ!!」 彼の吐き出すような一言一言が、その苦悩の深さを私に教えてくれる。 彼は超人なんかじゃない。私と変わらない、いや、誰よりも優しい男の子なんだ。 「みんな大切な人だったんだよね」 「必ず守ると誓った! 俺の零式防衛術はその為にある! だというのに……悪鬼も倒せず、牙持たぬ人も守れず……俺を呼んでくれたのに……その声が聞こえたというのに!」 より強く抱きしめる。そうすれば彼の苦しみを少しでも自分と分かち合えるような気がして。 「きっと、みんなも覚悟君の事が大好きだったわよ」 遂に覚悟の目から涙が零れだす。 「うおおおおおおおおおおおおおお!!」 荒れ狂う嵐をその懐にて受け入れる大海原のように、彼を受け止めてあげよう。 きっと彼は立ち直る。でも、その時すぐ側に居るのが自分であるように。 優しい彼が戻る先、その目印になれるよう精一杯優しく、彼を待っていてあげよう。 そうする理由なんてわからない。ただ私がそうしてあげたいだけなんだから。 覚悟が落ち着きを取り戻し、何時の間にか覚悟とヒナギクの様子を見守っていた川田、つかさの二人も一緒になる。 川田は既に行動指針をまとめており、それに従って総合スーパーではなく病院へと進路を変える。 覚悟が病院を離れてから約六時間が経過している。 しかし、新八も被害にあっている事から、実際に病院に襲撃等の問題が起こったのは新八と別れて以後である公算が高い。 ならばそれはここ数時間の話だ。 それから今までの間、生存者であるコナン、吉良の二人は何処かしらで救援を待っている可能性がある。 それと、これを川田は口にはしなかったが、病院が襲撃されていた場合犯人は十中八九ラオウであると考えていた。 あの時点でラオウは怪我を負っている。ならばその移動先として病院が挙がるのは至極当然の事である。 これ以上奴を暴れさせては、脱出の為に必要な戦力を、主催者を叩きのめすのに必要な人員を失う事になる。 既に半数が脱落しているのだ、これ以上の損失は受け入れられない。 前回とは違い、確たる脱出のプランは無いのだ。ならば協力出来る人数は多いに越した事は無い。 (奴と出会う前に、同じ目的を持った連中と合流出来ればよし。それが出来なければ……) 一人密かに覚悟を決める川田。 そんな川田の決意を込めた瞳を見て、つかさは何かを察する所があったようだが、口に出しては何も言わなかった。 進むべき道を説明する川田とそれを聞くつかさ、覚悟から少し離れた場所にヒナギクは居た。 (なんで私はあんな恥ずかしい真似をっ!!) 顔中真っ赤にしながら隅っこの方で悶えるヒナギク。 (だ、大体あれは覚悟君が……その……勢いというか……なんというか……) その動きを不審に思った覚悟がヒナギクに声をかける。 「どうされた桂さん?」 何度言われても直る気配すら無い、その至近距離からの問いかけ。 「っきゃあああああああああああああああ!!」 回数を重ね慣れてきても不思議ではないのだが、ここに来て今までで一番のリアクション、物凄い悲鳴をあげながら後ずさるヒナギク。 最早茹で上がらんばかりの顔に、流石の覚悟も怪訝そうな顔になる。 「顔が赤いようだが、もしかして調子が悪い……」 「ぜんっ! ぜんそんな事無いわよっ! さっさと行くわよ!」 急に怒り出したヒナギクに覚悟は首をかしげる。 川田とつかさはそんな微笑ましい二人を見て笑う。 (零よ、やはり女人は謎だが……) 「ほら! 何やってんのよ覚悟君!」 「わ、わかった桂さ……」 ヒナギクは手を上げて覚悟の言葉を遮る。 「ヒナギク、よ」 そこにどんな差があるのかは良くわからないが、とりあえず逆らう理由も無い。 「ヒナギクさん」 「うん!」 失った命を思わせるヒナギクの満開の笑み。それは、覚悟の胸に少しの棘と無類の勇気を与えてくれる。 (こうして笑っているのが一番良い) 兄、散よ。貴方程の猛者を倒しうる者が居る事、いまだに信じられません。 しかし、貴方は間違いなくその力の全てを出し切り、命尽きるその時まで戦い抜いたと愚弟は確信しております。 ならばそれは武門の誉れ。この覚悟、涙でなく賛辞を持って貴方を送りたいと思います。 戦士新八、マリアさん、坂田さん達を守りきれなかった事、さぞや無念であったろう。 お前の思い、仲間の証と共に確かに俺が受け継ごう。俺とお前は、永遠に仲間だ。 そして……ルイズさん。 いまだ未熟のこの身なれば、貴女を思うたびこの胸が張り裂けんばかりです。 貴女の死を受け入れられるまでしばしの時を要すでしょうが、どうかそれまでこの未熟者の哀れな想いをお許し下さい。 両の足に悲しみと怒りを込め歩く力と為す。 その背には守るべきかけがえの無い仲間達の想いを。 ならばその身は既に不退転。 悪鬼を討つに、悲しき魂を守るに何の不足があろうか。 川田よ、お前の内なる思い、しかと受け取った。 戦鬼ラオウはこの葉隠覚悟が討ち果たす! 【E-5 中央部 1日目 夜】 【葉隠覚悟@覚悟のススメ】 [状態]:全身に火傷(治療済み) 胴体部分に銃撃によるダメージ(治療済み) 頭部にダメージ、両腕の骨にひびあり、 強い決意 [装備]:滝のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS(ヘルメットは破壊、背中部分に亀裂あり) [道具]:ハルコンネン(爆裂鉄鋼焼夷弾、残弾5発、劣化ウラン弾、残弾6発)@HELLSING 大阪名物ハリセンちょっぷ [思考] 基本 牙無き人の剣となる。この戦いの首謀者を必ず倒し、彼らの持つ強化外骨格を破壊する。 1:川田、ヒナギク、つかさと行動を共にし病院に戻る。 2:病院に残った人々が気になる。 3:杉村を弔う。 4:再びラオウと会い、決着をつける [備考]原作一巻第一話、逆十時学園入学初日より参戦 ※決意が強まりました、殺し合いに乗った者が戦士であるならば容赦はしません。 ※戦士でないと判断した者(一般人の女性や子供など)に対しては決して抵抗せず、 説得を試みます。 ※戦士であるかどうかの判断は次の書き手さんにお任せします。 【川田章吾@BATTLE ROYALE】 [状態] 健康 [装備] マイクロウージー(9ミリパラベラム弾16/32)、予備マガジン5、ジッポーライター、バードコール@BATTLE ROYALE [道具] 支給品一式×2、チョココロネ(残り5つ)@らき☆すた 文化包丁、救急箱、ZXのメモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS、裁縫道具(針や糸など) ツールセット、ステンレス製の鍋、ガスコンロ、缶詰やレトルトといった食料品。 薬局で手に入れた薬(救急箱に入っていない物を補充&予備) マイルドセブン(四本消費) ツールナイフ [思考・状況] 基本行動方針:ゲームに乗っていない参加者を一人でも多く救出し、最後は主催者にカウンターパンチ 1:病院へ戻り生存者(コナン、吉良)の救出 2:仲間と一緒にPCと村雨を探す。PCが見つかったら、ハッキングを試みる。 386 名前: たとえば苦しい今日だとしても ◆1qmjaShGfE [sage] 投稿日: 08/01/11 20 11 ID eF3orquc 3:つかさの姉や友人、ヒナギクの友人を探すのに協力する。 4:ゲームに乗っている参加者と遭遇した場合は容赦なく殺す 5:ヒナギクのことが心配 参戦時期:原作で死亡した直後 [備考] ※桐山や杉村たちも自分と同じく原作世界死後からの参戦だと思っています ※首輪は川田が以前解除したものとは別のものです 【桂ヒナギク@ハヤテのごとく!】 [状態] 両足に痛み(核鉄で治療中) [装備] ボウガン@北斗の拳 [道具] 支給品一式。ボウガンの矢18@北斗の拳 、核鉄(バルキリースカート)@武装錬金 [思考・状況] 基本:ハヤテ達との合流 1:病院へ戻り生存者(コナン、吉良)の救出 2:仲間と一緒にPCと村雨を探す。 3:やれることを探してやる。だが無理はしない。 4:敵を倒す為なら死んでもいい。 [備考] ※ ヒナギクが聞いた轟音の正体は、三影の大砲の音です ※参戦時期はサンデーコミックス9巻の最終話からです ※桂ヒナギクのデイパック(不明支給品1~3品)は【H-4 林】のどこかに落ちています ※ロードローラー@ジョジョの奇妙な冒険と捕獲網@グラップラー刃牙は【H-4 林】に落ちています ※核鉄に治癒効果があることは覚悟から聞きました ※バルキリースカートが扱えるようになりました。しかし精密かつ高速な動きは出来ません。 空中から地上に叩きつける戦い方をするつもりですが、足にかなりの負担がかかります。 【柊つかさ@らき☆すた】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 支給品一式、ホーリーの制服@スクライド、ターボエンジン付きスケボー @名探偵コナン 、ツールナイフ [思考・状況] 基本:ゲームには絶対に乗らない 1:病院へ戻り生存者(コナン、吉良)の救出 2:仲間と一緒にPCと村雨を探す。 3:お姉ちゃんやこなちゃんたちと合流したい 4:みんなの力になりたい。でも無理はしない [備考] ※川田、ヒナギク、覚悟、新八を完全に信用しています 【備考】 ※4人は、病院に生存者(コナン、吉良)を救出に向かい、その後総合スーパーで捜索を行う予定です ※4人の主催者の目的に関する考察 主催者の目的は、 ①殺し合いで何らかの「経験」をした魂の収集、 ②最強の人間の選発、 の両方が目的。 強化外骨格は魂を一時的に保管しておくために用意された。 強化外骨格が零や霞と同じ作りならば、魂を込めても機能しない。 ※4人の首輪に関する考察及び知識 首輪には発信機と盗聴器が取り付けられている。 首輪には、魔法などでも解除できないように仕掛けがなされている 174 Double-Action ZX-Hayate form 投下順 176 波紋の記憶 174 Double-Action ZX-Hayate form 時系列順 176 波紋の記憶 166 スカイハイ 葉隠覚悟 185 誰がために 166 スカイハイ 川田章吾 185 誰がために 166 スカイハイ 桂ヒナギク 185 誰がために 166 スカイハイ 柊つかさ 185 誰がために